エリオット波動の概要

複合波

修正波はときとして、複数回繰り返されることがあります。 このように複数回にわたって連続する修正波のことを「複合波」と言います。

複合波は、修正波+X波+修正波という具合に、修正波と修正波の間にX波と呼ばれる接着剤のような役目の波を挟んだ構造をしています。

上図の例では、まずABCの3波から成るフラットがあり、その次にX波、そしてABC3波のジグザグという構造になっています。

複合波の性質は次のようなものです:

  • 複合波を構成するパターンは、フラット、ジグザグ、トライアングルである。
  • X波はジグザグであるのが一般的だが、フラットやトライアングルである場合もある。
  • 複合波に含まれるパターンは2〜3個までで、それ以上にはならないと思われる。 3回も珍しくて、2回であることが多い。
  • 複合波を構成するパターンの組み合わせとして多いのは、フラット+トライアングル、フラット+ジグザグ、ジグザグ+ジグザグ(ダブル・ジグザグ)。
  • トライアングルが複合波内のパターンの1つ目となることは無い。 したがってトライアングル+トライアングルという組み合わせも存在しない。
複合波は、修正波が押す(または戻す)値幅が足りないとき、あるいは修正波の期間が不足している(トレンドラインに達しないなど)ときに生じると考えられます。 値幅が足りないときにはダブル・ジグザグで値幅を達成し、期間が足りないときには他の組み合わせで期間を達成します。
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