エリオット波動の概要

ジグザグ

修正波の一種である「ジグザグ」は、A波、B波、C波という3つの波で出来ています。 そしてA波が5波、B波が3波、C波が5波で構成されています。 つまり5-3-5という構造だというわけです。(厳密に言えば、B波の位置にはトライアングルも発生することがあるので、5-3-5とは、推進波-修正波-推進波ということになります)



上の図は上げ相場における修正波ということになります。 このジグザグ全体を第2波あるいは第4波とする1つ大きい規模の波が上昇している局面で、このジグザグが押し目として生じているという状況です。

前出のこの図で言えば、このジグザグは、第U波あるいは第W波の位置に来ます。

逆に下げ相場の場合には、このジグザグはいわゆる「戻し」の位置に来ます。 戻しですから、ジグザグ全体の方向は上昇で、A波が5波で上げて、B波が3波で下げ、そして C波が再び5波で上げます。

ジグザグの特徴は、A波(これだけで見れば5波から成る推進波)で十分に落ちる(下げ相場であれば上がる)という点です。 したがって、B波の終点が A波よりも随分と低い(下げ相場であれば高い)位置に来ます。

そして、B波によるA波の修正幅は62%(フィボナッチ数に基づく数字)未満となるのが普通です。 B波がA波を戻す値幅がA波の62%以上となるのであればジグザグではなくフラットである可能性が濃厚です。

<トップページに戻る>